2024年有力高校生の大学進路まとめ

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明治と帝京

例年のような世代を代表する選手を1名から3名挙げるのが難しい年です。

全体として見ると、対抗戦の上位校に有力選手が集中して進学している傾向がさらに加速。特に、今年の高校日本代表25人のうち21人が対抗戦の大学へと進学を決めています。

明治大学には、高校日本代表からは7名が進学。(代表+代表候補は16名)

倉掛太雅(東福岡)、古賀大輝(佐賀工)、雨宮巧弥(山梨学院)といった190cmを超える3名のロック選手に始まり、野村俊介(大阪桐蔭)など、FWの各ポジションに実力者が揃っています。バックスも例外ではなく、CTBでは高校日本代表の4名のうち大和哲将(佐賀工)、阿部煌生(流経柏)、白井瑛人(桐蔭)の3名が明治大学でプレー。SH,SO,WTBにも実力者が揃い、その多才さが光ります。

明治に続く布陣が今年も帝京大学。高校日本代表からは4名が進学。(代表+代表候補は14名)
福田大和(春日丘)をはじめ、坪根章晃(東福岡)や上野凌大(大阪桐蔭)といったFWの選手から、佐藤楓斗(尾道)や平野晃成(大阪桐蔭)、福田正武(國栃)といったCTBまで、各ポジションにわたり実力者が揃っています。また、東京都の花園予選で注目を集めたスタンドオフの村井健人(成城)が帝京大学へ進学します。

対抗戦

筑波大学は、選手層の厚みでは他の学校に劣りますが、近年、全国トップクラスの進学先としての地位を確固たるものにしています。その中心となるのは、高校ラグビー界を3年間にわたってその超高校級のキックで沸かせた井上達木(佐賀工)。井上は最終学年でフルバックからスクラムハーフにポジションを変更。大学でもキックでどのような活躍を見せるのか期待が高まります。
井上だけでなく、森尾大悟(茗溪)のような世代屈指のフィニッシャーや、LOの中森真翔(桐蔭)、3列目の浜浦幸太郎(春日丘)といった才能豊かな選手たちが筑波大学でプレーします。

早稲田大学は、桐蔭学園高校からのTOPクラス選手の進学先として、例年通りの注目を集めています。特に注目すべきは、No.8の城央祐です。城は桐蔭学園、そして高校日本代表のキャプテンとしてチームを牽引してきました。城のほかにも、PRの前田麟太朗、SHの渡邊晃樹、WTB田中健想といった全国クラスの選手が桐蔭から早稲田大学へ進学します。さらに、世代No.1スタンドオフの服部亮太(佐賀工)や菊川迪(報徳学園)といったゲームメイクができる選手も注目されています。

慶應義塾大学へは、小野澤謙真(WTB,静岡聖光)と井吹勇吾(PR,桐蔭学園)の2名の高校日本代表が進学します。小野澤は花園では2回敗退でしたが、そのフィニッシュ能力で注目を集めました。また、55トライを記録した日本代表のレジェンド、小野澤宏時の息子であることも話題です。

青山学院大学では、ジャッカルプレーで花園でのインパクトを残した松崎天晴(東福岡)が進学します。彼に加え、同じく東福岡からはハーフ団の利守晴井上晴生も青山学院の一員に。

このように、今年は対抗戦の大学への集中が特に目立っている。

京都産業大

関西では、京都産業大学に、無印(代表候補ではない)ではあるが2列目と3列目に将来が期待される実力者が揃っています。BKだと、宮里快一(名護)は、高いキック能力を持つ世代を代表するフルバックとして注目されています。

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