2025年有力高校生の大学進路まとめ
帝早明を中心とした対抗戦への有力選手の進学がさらに加速
帝京、早稲田、明治に代表される対抗戦への有力高校生の集中傾向が一段と加速している。今年の高校日本代表選手の約8割、さらに高校日本代表候補(3年生116人)の約半数が、対抗戦グループ所属の大学への進学を決めた。なかでも帝京大学には代表候補21名、明治大学には15名が進学を決めており、早稲田大学にも8名以上、慶應義塾大学にも5名以上の進学が確定している。
リーグ戦各校が有力選手の進学先として選ばれるケースはさらに減少しており、今後、対抗戦との格差がさらに拡大する可能性がある。ただしリーグ戦各校への入部数自体は依然として多い。関西でも同様の傾向が見られ、社会情勢の影響はあるものの、数年前特有の事情として近畿圏の上位選手が関西の大学を選択していた状況から変化が生じている。
祝原と上田が帝京へ
スキルと判断力に優れた超高校級スタンドオフの上田倭楓(大阪桐蔭、SO)は、兄の背中を追う形で帝京に進む。同じ大阪府内でタイプは異なるが、1年時から花園で活躍を見せた吉田琉生(東海大仰星、SO/CTB)も帝京に進学し、大学では同期となる。
BKの注目選手が上田ならば、FWでは突破力が魅力の祝原久温(石見智翠館、HO)がまず名前の挙がる存在だ。高校時代はエイトとフッカーを兼任したが、大学ではフッカーが主戦場になるだろう。上田・祝原とも高校最後の大会を不完全燃焼で終えただけに、大学での躍動が期待される。
高山成王(高鍋、HO)、大門一心(大阪桐蔭、No8)、三浦颯太(秋田工、No8)、藤久保陸(東海大相模、No8)、染谷昌宏(成城学園、No8)と、FW中央で活躍した選手も多く入部する。大学ではHOの高山を除き、彼らの主戦場がどのポジションになるのか注目される。
また、留学生としては高校2年から高校日本代表に選出されたアホ・アントニオ(青森山田、LO)と、セニビツイリエサ(大分東明、FL)が入部。いずれも高校生留学生の中でトップクラスの実力を持つ注目選手だ。
BK陣では、高校日本代表の大久保幸汰(御所実、CTB)とタウファテビタ悦幸(報徳学園、FB)に加え、仲西祐太(成城学園、FB)も上田・吉田と並び注目だ。BKにも素晴らしい選手が集まったが、帝京らしくFW陣の充実ぶりが際立つ。
明治と早稲田
帝京のライバルである明治と早稲田にも、将来が楽しみなフロントローとスクラムハーフが集結している。
明治大学には原悠翔(大阪桐蔭、PR1)と佐々木大斗(常翔、PR3)の大阪勢2名、早稲田大学には石原遼(桐蔭学園、PR1)と大型ながら走力が魅力の平山風希(大分東明、PR3)が進学する
この世代のスクラムハーフ二枚看板と称される後藤快斗(桐蔭学園、SH)が明治、川端隆馬(大阪桐蔭、SH)が早稲田にそれぞれ進学する。
大阪桐蔭の主将を務め、強烈なタックルを武器とする名取凛之輔(大阪桐蔭、CTB)は川端とともに早稲田大学へ。中学時代からの盟友である上田とは大学でライバルとして再会する。
明治には、常翔→明治という系譜を象徴する縦の突破力が持ち味の井本章介(常翔学園、No8)、桐蔭学園の連覇を支えた古賀龍人(桐蔭学園、FB)が進学する。
筑波と慶應
筑波大学と慶應義塾大学には高校日本代表選手がそれぞれ4名ずつ進学する。
筑波には世代No.1のトライゲッター内田慎之甫(佐賀工、WTB))を筆頭に、深田衣咲(東福岡、CTB)、新里堅志(桐蔭学園、No8)、野口健(流経柏、No8)が揃った
花園優勝校の桐蔭学園でロック・フランカーを務めた 西野誠一朗(LO)、申驥世(FL) は慶應へ。また、付属高校から久々のビッグネームとして小林祐貴(SO)、安西良太郎(WTB)の入部も決定している。
丹羽が同志社へ、関西の動向。
抜群のキック力で花園を沸かせた丹羽雄丸(桐蔭学園、SO)は、地元関西に戻り同志社大学に進学。関西リーグでは最注目選手となるだろう。
天理大学は、久住誓蓮(石見智翠館、WTB)、恩田暖(東海大相模、WTB)、飛峪龍馬(天理、CTB)、内田旬(天理、CTB)ら名の知れたBK選手がいるものの、全体としては無名選手が多い。天理はこれまで同様、大学での成長に期待がかかる。
京都産業大学には、久々に花園に出場した京都工学院の主将・広川陽翔(FB)が進学。ただ京産大も近年に比べると有力選手の進学は減少傾向にあるが、元々は叩き上げのチームである。
本山は静岡BRへ。プロ選手の道
恵まれた体格(188cm、118kg)で将来を嘱望される本山佳龍(長崎南山、PR)は、大学ではなくリーグワンの静岡ブルーレヴズにプロ選手として加入。同時に静岡産業大学にも入学し、プロ選手兼大学生という新しい道を歩む。