2021年有力高校生の大学進路まとめ

21年 / 20年 / 19年 /

各ポジションで高校トップレベルが集う明治大学

例年以上に充実の布陣なのが、明治大学。頭一つ二つと抜き出た存在である。
とくに今年は、1列目からバックスまでのすべてポジションに期待の新入生が揃う。どのポジションが充実という言葉は、今年の明治にはいらない言葉である。全ポジションが注目である。

1列目には、花園連覇した桐蔭の1番を担った倉島昂大に長崎北陽台の田中翔太朗。スクラムからボールキャリーまで総合力優れた高校屈指のフロップが、数多くのTOPフロップを輩出してきた明治へ進む。花園では、大阪朝高のキャプテンとして、抜群のリーダーシップと強いフィジカルを活かしたボールキャリーでベスト4の原動力となった金勇哲。高校では、主にNo.8で活躍したが、大学ではHOが主戦場になりそうだ。

この世代は、稀に見るLOの豊作の年であるが、九州の190cm超えの2選手、金子琉聖 (佐賀工業高校)、田島貫太郎 (東福岡高校)は明治を選んだ。ともに高校時代は、全国屈指の選手ではあるがまだまだ荒削りの選手。金子は高校からラグビーに転向した選手。二名とも大学での伸びしろが得に期待される。名門常翔学園で、1年から花園を経験した木戸大士郎は接点で強みを発揮する選手。新潟工業で下級生から主軸を担た稲村心は突破力に優れた選手。
3列目には、福田大晟 (中部大春日丘高校)、吉田爽真 (國學院栃木高校)という下級生から全国の舞台で活躍した世代屈指の二名が揃う。接点の強さと強いフィジカルでボールキャリーができる選手。これぞ、明治の三列目という選手に逸材である

BKも負けてはいない。世代No.1のバックスプレイヤーである、御所実業高校安田昂平が明治へ入部する。180cmを超える身長で、高いラン能力、優れたキック力と判断力で、この世代では頭一つ抜けた存在である。下級生の時は、主にWTB、最終学年ではSOのポジションでゲームメイクを担ったが、現時点ではWTBやFBが主戦場になるのではないだろうか。
御所で安田と共にBKを引っ張った、登根大斗も明治へ進む。状況判断力に優れた選手。高校時代は、パスはもちろんディフェンスでも活躍を見せた。

センターには、吉田輝雅(東海大相模)と山田歩季(京都成章)といった強力なタックルな持ち味な二名に、スタンドオフもできるキック・判断力に優れた東福岡の主軸の寺下功起。東福岡のエースウイングである坂本公平、桐蔭学園で二年時からBKの中心を担った秋濱悠太、圧倒的なラン能力で花園を沸かせた世代No.1フルバックの金昂平(大阪朝高)と花園上位校のエースバックスが明治に揃った。

明治につぐ帝京大学。青木、本橋が進む。

今年の高校ラグビーではBIG3として超高校級の選手三人が紹介された。その中で、青木恵斗(桐蔭学園)、本橋拓馬(京都成章)の二名が帝京大学へ進む。花園連覇の原動力となった青木は、圧倒的な突破力とオフロードの旨さ。高校レベルでは、頭一つ二つ抜けた存在で、分かっていても止まらない選手。3年の花園ではディフェンスにおいても進化をみせた。
本橋は、二年次から成章のスタメンを務め、193cmという長身で大学の先もLOとして期待される選手。ボールを持てば、長い脚と強いフィジカルで突破していく姿が花園では何度となく見られた。恵まれた体格と圧倒的な力を見せる両選手が、大学ラグビーでどのような活躍を見れるかが楽しみだ。

1列目では、ボールキャリーとして優れた力を見せる強いフロップの小林龍司(御所実)、ラインブレイクで度々チャンスを見せるフッカーの當眞蓮 (流経大柏)。3列目では、平井半次郎(御所実)、グアイニ優人 (石見智翠館)、倉橋歓太(東海大仰星)、知念優来 (常翔学園)と花園を沸かせたトップ選手が集う。

ハーフには、ボックキックや早い仕掛けで、花園で躍進した大阪朝高のゲームメイクを担った李錦寿。センターには、選抜や花園とは無縁でだったが、U17代表でコベルコで活躍し全国的に名をあげたタックルに強みを見せる久木野太一(小倉高校)、成章らしいハードタックラーの松澤駿平(京都成章)、光泉の主軸である森寛大らが集う。ウイングには、長崎北陽台の俊足WTBの山田駿也や関大北陽の岩田一真。小柄ながら圧倒的なスピードにステップワークに秀でた寺山廉太郎(京都工学院)とBKも全国の実力者が揃う。
また、3年前の全国ジュニアラグビーで大阪府中学校代表のメンバーとして活躍し、NZに留学した小村真也が帰国し、帝京大学へ入部する。3年ぶりの日本でのプレーに期待が集まる。

佐藤健次は早稲田へ。

先程紹介したBIG3の一人で、この世代を代表する存在が桐蔭学園の佐藤健次。1年次から桐蔭のNo.8を背負い、花園に数多くの痕跡を残してきた。強い・早い・しなやかな走りで、何度となく大きなゲインしてきた。大学では、丸尾が卒業したエイトのポジションの後を担うのか、フランカーでの起用、大学の先も見据え一列目でプレーする。大学で、どういった選手になっていくか楽しみである。桐蔭のキャプテンは今年も早稲田に進む。

茗溪学園のFWの軸で、スクラムから運動量、ボールキャリと総合に優れた亀山昇太郎は世代No.1フロップ。スクラムハーフは実力者二名が加入する。世代No.1ハーフである、宮尾昌典(京都成章)は鋭い仕掛けが魅力の選手。國學院栃木の細矢聖樹は運動量に秀でたテンポの作れるスクラムハーフ。付属の早実には、清水翔大という優れたハーフもいるなかで、4名という限られたスポーツ推薦のうち2名をスクラムハーフに使った早稲田の狙いも注目される。

バックスにいい選手が揃う筑波。

筑波は例年、特にバックスの実力者が入部するが、今年もその傾向は続く。下級生から春日丘のゲームメイクを担った堀日向太、東海大仰星のスピードスター大畑亮太、下級生から花園で活躍した浅見亮太郎(流経大柏)の三名が特に注目のプレーヤーである。FWでは、天理の主軸を務めた二重賢治が筑波へ進む。

大所帯の東海大。

50名以上の新入生が加入する東海大学。その中で一番注目されるのは、東福岡高校の本田啓。花園では、本職のHOではなくPRを務めたが、110kgを超える巨漢ながら、スペースがあればBKみたいなランを見せ、FW戦では強いフィジカルでゲインを重ねた。笑顔も素敵で、花園を大いに沸かせた選手の一人である。FWでは、久々の花園出場を果たした盛岡工業のFW中心の岩舘大樹は体格に恵まれたフロップの選手。仰星の長身ロックの中山竜太朗といったあたりが注目される選手。バックスでは、常翔学園の辻時羽はボールを動かせるスクラムハーフ。仰星のキャプテンを務めた近藤翔耶は得にディフェンスに優れた選手。全国トップレベルの選手はそこまで多くはないが、花園を経験している選手は多い。

天理大学は大学での飛躍に期待の選手が集う

大学選手権を優勝した天理だが、例年通り、高校トップクラスの選手の入部は少ない。大学で大きく成長し下剋上したい選手が揃う。新入生の数は今年も多い。
入部する選手の中で特に実績があるのは、日本航空石川の突破力のある留学生パトリク・ヴァカタ。秋田工業の強力3BKを担ったナイバルワガトマシ。東福岡のスタンドオフの田中心大。常翔学園のフッカー寺西翔生といったあたりである。

関西では同志社が充実

近年、よいリクルートができている同志社は今年も有望な高校生が入部してくる。強力なフロップを数多く輩出する常翔学園からは、1番,3番を担った土井康暉上野聡大が揃って入部する。2列目/3列目では東福岡のキャプテンを務めた永住健琉、報徳のFW主軸の久保太陽、仰星のハードタックラーの奥平都太郎。BKには、藤田海元村岡麟太郎の仰星コンビ。東福岡の江口翔らが入部する。
付属高校からは、香里の主軸を務めた野村成に注目。キック・ラン共に優れた選手である

高卒でトップリーグ、トップチャレンジへ

2mの長身ロックディアンズ・ウォーナー(流経大柏)は、大学・社会人・海外という数多くある選択肢の中からトップリーグ東芝を選んだ。
また、青森山田のスピードランナー千葉健も、高校からトップチャレンジ釜石へ加入する。

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