2022年有力高校生の大学進路まとめ
京都産業大学が充実
今年の傾向として、近畿圏の選手が地元の関西大学リーグ各校へ進学する人数が例年よりも多い。中国や九州からの進学者も増え、関西勢の充実ぶりが目立つ。
中でも特に注目は京都産業大学。関東を含めても最も成功したリクルーティングといえる。高校日本代表候補の進路先として、明治大学に次ぐ8名が進学する。
フロントローには、京都成章の1番猿渡翔眞と京都工学院の3番板野春来という地元の強豪レギュラーが揃った。ロックには190cm近い大型の北川叶羽(朝明、LO)が加入する。
また、目黒学院からは規格外の留学生シオネ・ポルテレ(FL)が加わる。ポルテレは3年次はFLで圧倒的な突破力を見せたが、2年次にプロップとして見せたサイドを駆け抜けるスピードも印象的であった。183cmというサイズから将来的なポジションにも注目したい。
スタンドオフには、昨夏から導入された新ルール「50:22」を花園で数多く決めた吉本大悟(東海大仰星、SO)が加入。キック力が求められる京産大の司令塔として、特に適した人材である。
バックスには、京都成章の中心だった倉田渉(CTB)と小林修市(WTB)に加え、東福岡で13番を務めた平山尚樹(CTB)、決定力のある奈須貴大(光泉、FB)と優秀な選手が揃った。
例年の京産大は高校時代の実績よりも、厳しい練習で成長した選手が多かったが、今年は高校時代から名を馳せた実績豊かな選手が集結した。
天理大学
高校時代に知名度のある選手の入部は競合大学の中では少ない天理大学だが、今年は有力選手が揃った。
東福岡からは、世代屈指の突破力を持つ大西一平(LO)に加え朝倉達弥(SH)、森仁之輔(PR)と主力3名が加入。
石見智翠館からも高校日本代表候補4名を含む6名が進学し、中でも上ノ坊駿介(FB)は長距離キックが持ち味である。
近年は天理高から他大学へ進む選手も多かったが、今年は大中穂高(HO)、谷田親春(CTB)、樋口昇吾(FB)という主力が天理大に進学する。
関西各校も充実の布陣
立命館大学の充実も光る。
スクラムに強みを持つ齋藤健太(國學院栃木、PR)、突破力のある大本峻士(常翔学園、HO)、甲斐匠馬(東福岡、LO)、小山虎汰朗(京都成章、FL)、堀陽人(中部大春日丘、SH)、3BKにはトライゲッター御池蓮二(東海大仰星、WTB)、武田幸大(東福岡、WTB)など各ポジションにトップクラスの選手が揃い、京産大に匹敵する布陣となった。
同志社も今年は特に充実している。
京都成章高校からは超高級の司令塔大島泰真(SO)を筆頭に、長島幸汰(HO)、コーエンモーガン(FL)、谷内亮太(GB)らが加入。
東海大仰星高校からは身体能力の高いSH石田太陽、大阪桐蔭高校からはNO.8林慶音とSO長田壮平、常翔学園高校のPR笛木健太とCTB岩本総司らが加わり、大阪の強豪校出身選手が揃った。さらに天理高校からCTB立川和樹、スピードスター桃田涼平(報徳学園高校)も進学する。
関西学院大学には、中俊一朗(東海大仰星高校、WTB)、池田蒼威(石見智翠館高校、PR)が進学。付属高校からは武藤航生(WTB)、立巳竜の介(WTB)の2人が特に注目される存在だ。
全国トップ選手が集う明治大学
明治大学には高校日本代表候補最多の13人が進学。各ポジションに全国トップクラスの選手が揃った。
フォワードでは、大阪桐蔭高校の伊藤潤乃助(PR)、富田陸(PR)、東福岡高校のフィジカルに優れた西野帆平(PR)が加入。ロックには190cmの大型選手井上茉紗樹(佐賀工業高校)、1年生から花園出場経験のある楠田知己(東海大仰星高校)、小椋健介(桐蔭学園高校)。バックローは強い接点が特徴の最上太尊(仙台育英高校)、利川桐生(大阪桐蔭高校)が加わり、充実した布陣である。
バックスでは、特にスタンドオフとセンターの中央ラインが充実。昨年はWTBとFBが豊富だったため、全体的なバランスが非常に良い。スタンドオフには常翔学園高校で1年から司令塔を務めた仲間航太、流通経済大柏高校でセンターとしても活躍した蓬田雄、ゲームコントロール能力の高い川村心馬(札幌山の手高校)が加入。センターには飛び級でU20日本代表候補にも選ばれた平翔太と東海隼、さらに報徳学園高校のキャプテン山村和也など豪華な顔ぶれである。
筑波大学に注目
筑波大学は近年で最も充実した布陣。高校日本代表候補が5名(うち3名がU20日本代表候補)加入する。茗溪学園高校のスクラムハーフ高橋佑太朗はパスや判断力に優れた選手。東福岡高校からはスタンドオフ楢本幹志朗、ラン能力が高いNO.8茨木颯の2名が加わる。さらに、中部大春日丘高校のトライゲッター小池陽翔、桐蔭学園高校のHO門脇遼介と各ポジションに逸材が集まった。
早稲田大学には大型バックス2名が加入
東海大仰星高校の野中健吾はFL並みのフィジカルを持つCTBで、激しいタックルやキャリー能力に加え、正確なプレースキックで花園優勝に大きく貢献した。修猷館高校の福島秀法は下級生時代から注目されていた重量級バックス。3年次は怪我の影響で露出が少なかったため、その真価が早稲田で問われることになる。
帝京大学は苦戦
長年、豊富なタレントを擁してきた帝京大学だが、今年は高校日本代表候補が4名のみと例年に比べて苦戦。注目は長崎北陽台高校の司令塔大町佳生(SO)で、ランとキック能力に優れた逸材だ。センターラインには本山泰士(長崎北陽台高校)、河村ノエル(大阪桐蔭高校)、生田弦己(御所実業高校)、細川塁(流通経済大柏高校)、日隈太陽(大分東明高校)といった良質な選手が揃う。一方フォワードは、全国レベルで名が挙がる選手が蔵森晟(東福岡高校)くらいにとどまる。無名の選手が大学で成長する帝京大の伝統に期待したい。
東海大学に薄田、川久保らが加入
世代ナンバー1の選手、東海大仰星高校の薄田周希(FL/NO.8)が東海大学に進学。1年次から主力として活躍し、最終年にはキャプテンとして花園優勝に貢献した。仰星からはジャッカルで注目されたHO垣田基樹、LO大原功泰も加入する。また、SH川久保瑛斗は中学時代からセブンズユースアカデミーに選出されるなど将来性豊かな選手だ。
リーグ戦各校の注目選手
関東学院大学には初の留学生ティポアイールーテル・ラリー(倉敷高校)が加入。192cmの身長を持ち、SOとしてゲームコントロールが可能な万能選手。法政大学には、報徳学園高校の宮下晃毅、桐蔭学園高校のSH小山田裕悟、花園でブレイクした國學院栃木高校の田中大誠ら実力派が進学する。